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間取りの考え方の流れを知ろう

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2025.08.26

夢ふくらむ家づくり。中でも住まいの核となる間取りは、多くの方が頭を悩ませるポイントです。そこで今回は、間取りをどう考えるべきか、押さえておきたい流れを紹介します。

 

【後悔しない間取りの考え方は?】

 

➀「どんなふうに過ごしたい?」から要望を整理しよう

家族のライフスタイルはそれぞれ異なります。どの空間でどんな過ごし方をしたいのかを思い描いて、要望をリストアップしましょう。思いつかない場合は、現在の住まいで不便だと感じる点を挙げてみるのも良いアプローチです。その改善案が、使い勝手の良い理想の住まいを描く第一歩となります。

要望を整理する際に重要なのは、優先順位をつけること。プランニングでは、家に長い時間いる人の意見を尊重することが大切です。逆に、利用頻度の少ないスペースは優先度を下げると効率的でしょう。

また、具体的なイラストやSNSの画像を使って設計士に伝えることで、イメージに沿った間取りが実現しやすくなります。

 

➁地形・立地条件・周辺環境を考慮した間取りに

間取りを決める際には、土地の形状や周辺環境を踏まえて考案するのが基本です。

一般的な住宅会社では、プランニング前に敷地調査を実施し、土地の形、方位、近隣との関係、日当たりや風通し、法的制限などを確認。それをもとに、敷地内での家の配置や駐車場、庭、室内空間などを検討します。

例えば人通りの多い通りに面している場合、中庭のある間取りで、プライバシーを守りつつ採光・通風を確保できることがあります。一方、自然に恵まれた郊外の土地では、大きな窓から景色を取り入れ、採光や風通しを最大化する間取りなどを検討できます。立地をしっかり把握して、間取りを考えましょう。

 

③動線を意識して間取りを考えよう

間取りを考える上で最も大切なのは「生活動線」。家族一人ひとりの一日の流れをシミュレーションして、スムーズに動ける間取りを検討しましょう。

特に家事動線は効率的に計画することが重要。朝食を作りながら洗濯をし、子どもの支度を手伝うなど、複数の家事を同時にこなすシーンが一日の内に何度もあります。

そのため、洗面所→浴室→キッチンと回遊できる間取りにすると、無駄な動きが減り、家事を大幅に時短・効率化できます。プランニング中、間取りを変更する際には、その都度必ず動線を再確認するようにしましょう。

 

➃将来を見据えた計画で、ずっと住みやすい家に

家は長い年月を過ごす場所です。家族のライフスタイルや人数は時間と共に変化するため、今後の生活を見据えた間取り作りが大切です。

例えば、駐車場の駐車台数を検討する場合。今だけでなく、子どもが成長して車を持つようになったときに対応できるスペースを確保することも考えておくべきです。また、子どもが独立した後や、自分たちが年を重ねた時の生活も視野に入れて、将来的に必要となる空間や設備を計画しておくことで、長期的に住みやすい家を描けます。

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