
かつて平屋住宅と言えば、昔ながらの日本家屋や老後を愉しむための終の棲家といったイメージでした。しかし近年では、子育て層をはじめ、幅広い世代で平屋の人気が高まっています。
なぜ今、平屋が新たな選択肢として脚光を浴びているのでしょうか。その理由とメリットを徹底解説します!
【平屋人気が高まっている理由】
➀幅広い世代やライフスタイルに対応
高齢化が進み、住まいのバリアフリー性能が求められる中、ワンフロアで生活が完結する平屋の需要がますます高まっています。
一方、家事効率を重視する共働き世帯から評価が高いのは、平屋ならではのコンパクトな家事動線です。
また少子化や核家族化で一家族に必要な部屋数が減ったことや、必要最低限の物でシンプルに暮らすミニマルライフが広がりを見せていることも、平屋人気に拍車をかけています。

➁デザインバリエーションの多様化
以前は純和風の建物が多かった平屋住宅ですが、近年ではモダンで洗練されたデザインの住宅が増えています。
また庭と一体の開放的なリビングや勾配天井など、近年の住宅トレンドと平屋の相性が良いのも人気の理由です。

③リモートワークや郊外志向の広がり
リモートワークの普及や、主要都市部をはじめとした全国的な土地価格高騰で、若い世代の間でも郊外志向が高まっています。
広い土地を確保しやすい郊外型の暮らしに移行する世帯が増えたことで、平屋を建てるという選択がしやすくなりました。

続いて、メリットを見ていきましょう。
平屋の利点としてよく知られているバリアフリー性の高さや開放感などに加えて、メンテナンス性や耐震性の高さでも注目されています。
【平屋のメリットは?】
➀バリアフリー性が高い
階段の上がり下りがないため、足腰への負担を減らすことが可能です。各部屋から玄関にアクセスしやすいため、車いすでの移動や介護にも適しています。
ご自身も親世代も若い40歳代頃までは、ついつい見落としがちなバリアフリー性能ですが、建築時から配慮しておくと年齢を重ねてからも快適に暮らせますよ。

➁家事動線や生活動線がシンプル
動線がコンパクトかつシンプルなので、生活動線がスムーズです。またワンフロアで家事が完結し、掃除、片付け、料理などを同時進行しやすいため、家事時短につながります。


③コミュニケーションが取りやすい
家族がいつも同じフロアにいるため、自然と顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが深まります。また子どもに目が届きやすく、小さなお子さまのいる世帯も安心です。

➃開放的な空間が作りやすい
上階が無いため、高い天井を取り入れやすく、開放的な空間づくりが可能です。庭やテラスへのアクセスもしやすいため、内と外のつながりや、自然とのふれあいを楽しめます。

➄耐震性を高めやすい
一般的に平屋は重心が低く安定しているため、耐震性能を高めやすいとされています。また2階の柱や耐震壁の位置ずれによる影響を受けにくいため、耐震上、有利です。
さらに階段がなく外に出やすいことから、地震や火災の際の避難がスムーズです。

➅多雪地域に適合しやすい
平屋は2階建に比べて地面の距離が近いため、屋根から落雪しても最小限の被害に抑えることができます。雪下ろしや屋根の点検・修繕の際に、負担も減らせるのも利点です。
また、建物の重心が低く構造が安定していることに加えて、上階からの負荷もないため、積雪荷重(雪の重み)に耐えやすいという特長があります。
山形県をはじめとした東北や北海道などの多雪地域は、建築基準法で積雪荷重に強い家を建てることが定められているため、このような平屋の特長は大きなメリットと言えるでしょう。

⑦メンテナンス・リフォーム費用を抑えやすい
2階建てに比べて外壁などの面積が少なく、足場を組む必要もないため、メンテナンスや修繕の費用を削減できます。
将来、バリアフリー改修をする場合も、階段改修などが不要となるため、コストを抑えることが可能です。

このように多くのメリットがあり、人気の平屋ですが、地形や面積、立地などによっては建築に向かないパターンもあります。そこで次回は、平屋を建てる際の注意点を紹介!
次回もぜひご覧ください。


